セサミフェイス AI時代版 レビュー:顔認証のロマンと現実
家の鍵を完全に「手ぶら」で開けたい。 スマートホーム化を進める中で、誰もが一度は行き着くこの願望を満たすため、CANDY HOUSEの「セサミフェイス AI 時代版」を導入してみました。SESAMEタッチ2からの買い替えです。 「AI 時代版」とは何か? セサミフェイスには通常版と「AI 時代版」の2種類が存在します。私が購入したAI時代版は、顔認証と手のひら静脈認証に特化し 指紋認証とICカード(NFC)リーダー機能を削ぎ落とした廉価版 です。 通常版: 顔+静脈+指紋+NFC(Suica等) AI 時代版: 顔+静脈のみ 価格差は約1,000円です。指紋とNFCを捨てることで、よりシンプルで非接触な体験が得られると考えたのが導入のきっかけでした。 理想と現実 実際に運用を始めてみると、確かに両手が塞がっている時は魔法のように便利です。水槽の立ち上げで重いソイルや機材を運んでいる時や、うさぎのチモシーを牧草を大量に買い込んで帰宅した時など、ドアの前に立つだけで解錠される体験は素晴らしいものです。 しかし赤外線センサーを用いる生体認証には、避けては通れない物理的な弱点がありました。 西日と夜間 環境光の変化で途端に認証率が落ちてしまう → 昼と夜など時間帯ごとに顔を登録しておくと認証率があがる しかし私の環境では西日であまり認証通らず 雨天時の絶望 デバイス表面に水滴がつくことで光が乱反射するのか、特徴点をうまく捕捉できないようだ → SESAMEに雨が当たらない環境であれば問題ないはず 「指紋」と「NFC」のみであるAI時代版の脆さが露呈しました。顔認証・静脈認証が通らないとスマホのアプリを立ち上げて解錠する羽目になり、本末転倒なストレスを抱えることになってしまったのです。 フェイルセーフは「FeliCa(Suica)」でした 顔認証が通らないならどうするか。導き出された最適解は 「Suicaタッチ」 でした。 日本の改札を支えるFeliCaの技術的優位性があると感じます。 さっそくSESAMEタッチ2に戻しました。 速度 スマホ側のNFC Type-A/B決済と違い、FeliCaはセキュアエレメントで常時待機しています。スマホのロック解除させる必要すらなく、サッとかざすだけですぐに反応します。 環境非依存 雨が降ろうが西日が射そうが、暗闇だろうが一切関係なく、極めて高い確実性でエッジ処理が完結します。 結果として Suicaタッチ が、あらゆる環境下で最も速く、最もストレスのない解錠方法だと思います。 現在はスマホのモバイルSuicaで解錠していますが、スマートウォッチのほうが更に良いはず。 結論:「通常版フェイス」か「タッチ2」を SESAMEフェイス AI時代版は、環境さえ整えば非常に良いデバイスです。顔認証がさくっと通ったときはとても便利。ただし玄関を開けられないという事態は避けたいので通常版のSESAMEフェイスが良いです。顔認証が不要であればSESAMEタッチ2がおすすめです。